米ドル円は円高環境になっている

米ドルと円のリンクがはずれ円高になりやすい環境に

為替に目を向けると、2009年10月にかけて、米ドルがかなり売り込まれました。その原因は?

 

リスクを取れる人が限られてきていますよね。株価が上昇していればマーケット参加者のリスク許容凰が上昇するのですが、株価が下落するとリスク許容度が低下してきます。私は2009年秋以降、しばらくは株価に下げ圧力がかかると考えていますが、そうするとマーケット参加者のリスク許容度はさらに縮小せざるを得ないでしょう。為替の世界でも、リスクをとりにくい状態が続くと思います。

 

少し前まで、株価の上昇でリスク許容度が上がると、相対的に金利水準が低い米ドルと円で資金調達が行なわれ、高金利通貨買いの原資になっていました。逆に、株価が下落してリスク許容賎が低下すると、高金利通貨が売られて、米ドルや円に資金、が還流するという構図があったのですが、それも最近は崩れてきています。具体的には、株価がよかろうと下がろうと、米ドルが対円で売られやすくなっているのです。

 

つまり、これまでは株価が上がると、米ドルと円が売られて、ドルノ円ではやや円安になる。逆に、株価が下がると、米ドルと円か買われて、ドルノ円ではやや円高になるという認識だったのですが、それが徐々に通用しなくなってきました。

 

なぜそうなったのかというと、やはり米国経済の傷の深さです。世界経済の元締めともいうべき米国の経済が相当、厳しいということで、株価の上昇、下落などは関係なく、とりあえず米ドルを売っておこうという動きが広まっているのです。

 

それに輪をかけだのが、2009年9月25日にピッツバーグで開催されたG20金融サミットで、米国の過剰消費に頼ってきた世界経済の不均衡是正に取り組むという合意が行なわれたこと、そして、日本の民主党政権の為替政策が円高容認ではないかとの認識が広まったことです。これによって、対円でも米ドルを売りやすい環境になってきました。したがって、当面の米ドル円の動きは円高余地の模索だと思います。

 

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